【医師監修】医療VIO脱毛のメリット|効果や注意すべき点とは

VIO脱毛に興味があっても、「VIO脱毛はやるべきなのか」「VIO脱毛は本当に効果があるのか」と実際のメリットや効果が気になり、なかなか契約には至らない方も多いでしょう。
本記事では、編集部がVIOの医療脱毛を受けた20~40代の200名におこなったリサーチをもとに、以下の内容を解説していきます。
- VIO脱毛のメリットとデメリット
- VIO脱毛を始めたきっかけ
- VIO脱毛にかかる総額
- VIO脱毛のクリニック選びのポイント
実体験を交え、医療VIO脱毛のメリットとデメリットからクリニック選びのコツまでお伝えします。
納得して契約をするためにも、本記事を参考にしていただければと思います。
【アンケート名】VIO脱毛に関するアンケート 【調査日】2025年01月09日 【調査対象】VIOの医療脱毛を受けたことがある20代~40代の女性 【調査人数】200人 【調査方法】アイブリッジ株式会社Freeasyを用いたインターネットリサーチ(調査元:メディクレール編集部) ※本記事で紹介するアンケート結果や体験談は個人の感想に基づいており、すべての方に同じ効果が得られるわけではありません。 |
目次
VIOを脱毛した方に聞く本音|効果があった・効果がなかった・後悔した人も
VIO脱毛に関する広告をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
「5回で完了!」という魅力的な内容や、「パートナーのために脱毛を」と必要性を感じる内容までさまざまな広告があります。
ですが、実際にVIO脱毛の契約を検討するには、経験者の口コミを見てから判断したいと考える方も少なくないでしょう。
この章では、医療VIO脱毛の経験者を対象に実施したリサーチをもとに、VIO脱毛の効果や満足度について、ユーザーの本音を紹介します。
それぞれ説明していきます。
VIO脱毛はメリット・デメリットどちらのほうが大きいと感じたか

リサーチによると、VIO脱毛は「メリットのほうが大きい」と回答した人が約7割、次いでメリットもデメリットも「同程度」という方が21.5%、「デメリットが大きい」という回答は6.5%でした。
実際の声としては、以下の内容が届きました。
メリット | デメリット |
---|---|
・ムダ毛に汚れがつかなくなったおかげで、不快なニオイが軽減した(40代 会社員) ・下着からはみ出している部分のムダ毛の処理のストレスから解放された(20代 会社員) ・日々の処理作業がなくなり、圧倒的な時短になりQOLがあがっている。旅行の時などに剃刀を持ち歩く必要がない(30代 会社員) ・下着からムダ毛のはみだしがなくなったので、職場で着替える時や水着を着た時に恥ずかしくないので、ストレスが減った(40代 会社員) | ・相手はプロだとわかっていても、デリケートな場所の施術には慣れることができず抵抗を感じた(40代 会社員) ・回数が足りなかったのか、元々自身が剛毛過ぎたのか、施術を終わってしばらく通院しなくなったらいつものように生えてくるようになった(30代 専業主婦) ・脇や足に比べて痛くて何度も通うのをやめようかと思った(40代 会社員) ・毛を細くするために1、2回目は全剃りして脱毛したので、その時に温泉に行くときとても恥ずかしかった(20代 専業主婦) |
メリットとして、「自己処理が楽になり、清潔感を得られた」、「好きな水着・下着が選べる」と感じている方が多い傾向にあります。
「デメリットはなく、後悔もしていない」との意見もありました。
とはいえ、肌質や毛質によってもVIO脱毛の痛みや効果の現れ方には個人差があり、デメリットとして「痛みが強い」、「時間が経ったらまた生えてくる」、「恥ずかしい」といった内容も挙げられました。
VIO脱毛を契約する前には、メリットだけではなく、どのようなデメリットがあるのかも理解をしておくことが大切です。
VIO脱毛を始めたきっかけ
続いて、VIO脱毛を始めたきっかけを伺いました。
具体的なリサーチ結果は以下のとおりです。※複数選択式
回答 | 回答 |
---|---|
自己処理が面倒 | 136人 |
デリケートゾーンを清潔に保ちたい | 126人 |
生理中の不快感を減らしたい | 102人 |
VIOの毛量が多い | 91人 |
かゆみやムレが気になる | 70人 |
水着・下着からのはみ出しが気になる | 53人 |
介護に備えたい | 33人 |
妊娠・出産に備えたい | 21人 |
特に多い回答が「自己処理が面倒」「デリケートゾーンを清潔に保ちたい」と、メリットとして挙げられた内容にも繋がる意見が多い結果でした。
その他にも、「水着・下着からのはみ出しが気になる」という美容的な理由や、「介護に備えたい」「妊娠・出産に備えたい」など、今後に向けて準備をする目的で契約された方もいらっしゃいました。
VIO脱毛を実施する目的によって期待する仕上がりも異なるでしょう。
期待する仕上がりになるまでに必要な施術回数や、金額も併せて検討することをおすすめします。
VIO脱毛にかかった総額
VIO脱毛を検討する上で気になる項目に、VIO脱毛の総額も含まれるのではないでしょうか。

最も多い回答が「5~10万円未満」で21.5%、次いで「10~15万円未満」で15%、「15~20万円未満」「40万円以上」が14%という結果でした。
施術回数やクリニックによって料金設定が異なるため、リサーチ結果では幅広い価格帯となりました。
また、同じクリニックであってもプランの違いや学割、期間限定キャンペーン等でVIO脱毛にかかる総額が異なります。
VIO脱毛にかかった金額には、施術代だけではなく、麻酔代や事前の毛の処理代といった追加費用がかかったりするケースもあるようです。
追加費用 | 回答 |
---|---|
麻酔代 | 23人 |
剃毛代 | 28人 |
予約変更・キャンセル代 | 20人 |
カウンセリング代 | 21人 |
初診・再診代 | 20人 |
肌トラブル時の診察代 | 20人 |
テスト照射代 | 4人 |
薬処方代 | 12人 |
打ち漏れ時の追加照射代 | 9人 |
その他 | 0人 |
追加費用は発生していない | 113人 |
場合によっては、初回に契約した施術回数だけでは期待した効果を得られずに、施術回数を追加した方もいらっしゃるようです。

リサーチによると「初回に契約した回数では満足しなかった」と約45%の方が回答し、さらにその中の約50%の方が1回以上、追加で施術を受けているという結果でした。
このように、VIO脱毛にかかる総額は、契約時点と脱毛完了後では金額に差が出る可能性もありますので、追加費用が発生するかどうかと費用の内訳も、クリニックで事前に確認しましょう。
一般的に言われるVIO脱毛のメリット
この章では、VIO脱毛のメリットについて、さらに詳しく解説をしていきます。
VIO脱毛を受ける目的や、VIO脱毛の効果の感じ方などは個人によって異なるため、「一般的に言われている」メリットをお伝えしていきます。
後述する、VIO脱毛のデメリットと併せてご確認いただき、検討する際の参考にしていただければと思います。
自己処理が楽になる
一つ目のメリットは、VIOの自己処理の負担軽減です。
デリケートゾーンのお手入れで悩んでいる方は少なくありません。
エミナルクリニックで実態調査されたデリケートゾーンの悩みによると63.8%の方が、デリケートゾーンの「アンダーヘア」を悩みとして挙げています。
参考:エミナルクリニック|デリケートゾーンの悩みに関する調査
理由はさまざまですが、性器周辺のIラインや肛門周辺のOラインは、肌が敏感で自身での処理が難しく、誤った自己処理によって肌を傷つけたり、黒ずみの原因となる可能性があります。
また、デリケートな話なので「どのような見た目に整えるのか」「どうやって処理しているか」など身近な人への相談にも抵抗を感じ、悩みの要因となる場合が多いでしょう。
医療VIO脱毛では一般的に医療用のレーザーを利用し、毛根にある「毛母細胞」や「毛乳頭」を破壊することで毛が再生しないようにします。
VIO脱毛の施術を繰り返すことで徐々に毛が減っていき、カミソリで処理する頻度も少なくなっていく傾向にあります。

自己処理による悩みや、負担が軽減されることで、日々の生活にもゆとりが生まれるでしょう。
とはいえ、VIO脱毛の効果をしっかり実感するためには、施術前後の保湿や冷却などのケアが重要です。
ケアを怠ったり、誤ったケアをおこなうことで、肌トラブルに繋がる可能性もありますので、注意が必要です。
デザイン性のある下着や水着を楽しめるようになる
「可愛い下着を着たいけど、毛が気になって…」と感じたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アンケート調査でも「水着・下着からのはみ出し」を気にしてVIO脱毛を始めた方が、27%という結果でした。
VIO脱毛では、目的や個人の好みに応じてVラインの形を決めることができます。

VIO脱毛経験者が実際に選択したデザインについても伺いました。

最も多い回答が「ハイジニーナ」で37%、続いて「ナチュラル」31.5%、「トライアングル」27.5%、「オーバル」3%という結果でした。
Vラインの毛も完全に無くす「ハイジニーナ」だと、その分、脱毛完了にかかる施術回数も多くなりますが、VIO脱毛を受けることで徐々にムダ毛がはみ出しにくくなり、Tバックなどのデザイン性がある下着や水着も選びやすくなるでしょう。
これまで避けていたアイテムを着用できるようになることで、自信に繋がったり、コンプレックスの軽減になる可能性もあります。
とはいえ、VIO全てが同じタイミングで脱毛完了しない場合もありますので注意が必要です。
・VとIは5回ほどでほぼ0になって満足していたが、Oがなかなかしぶとく初回契約では0にならなかった。追加しました。(20代 会社員) ・初回6回のコースで契約しましたが、Vライン全体の毛量は減ったものの理想とする形状までには至りませんでした。IラインOラインについても完全脱毛とまでは行かず、結局6回ほど追加しました。(30代 会社員) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
希望するデザインや仕上がりになるまでに何回必要なのか、契約前に相談をしておくことが大切です。
デリケートゾーンを清潔に保てる
リサーチによると、「デリケートゾーンを清潔に保ちたい」と考えVIO脱毛を始めた人が約63%と、半数以上の方がデリケートゾーンの衛生管理を課題に感じていたことが分かりました。
VIOは汗やムレが発生しやすく、日常的に菌が繁殖しやすい部位です。
特に、自己処理によって肌が傷つくことで雑菌が入りやすくなるというリスクあります。
このような衛生面の課題も、VIO脱毛で解消できる可能性があります。
VIO脱毛により毛量が減ることで排泄物をふき取りやすくなり、デリケートゾーンをより清潔に保ちやすくなったり、自己処理の回数が減ることで肌を傷つけ、雑菌が入ったりするリスクの防止に繋がります。
また、VIOの毛量が減ると、下着の中の通気性が向上し、ムレなどの不快感軽減にも期待ができます。
ただし、VIO脱毛の施術前後は、シェービングで肌を傷つけるリスクや、照射により敏感になった肌が炎症を起こして雑菌が侵入するリスクがあることに変わりはありませんので、丁寧なケアを心がけましょう。
生理中の不快感が軽減される
デリケートゾーンの衛生面と同じくらい気になるのが、生理中の不快感ではないでしょうか。
同アンケートによると、「生理中の不快感を減らしたい」という理由でVIO脱毛を始める方が51%でした。
VIOに毛があると、生理前後のおりものや経血が毛に絡み、通気性も悪く不衛生になりやすいです。
また、生理期間は普段以上にムレやすくなることで、においが気になる人も少なくないのではないでしょうか。
VIO脱毛により、毛量が減ることで経血やおりものが毛に絡みにくくなり、ムレやにおいなどの不快感も軽減できる可能性があります。
生理は毎月のことなので、快適に過ごすための一つの手段として検討されるのもおすすめです。
将来介護を受けるときに介助者の負担が減る
将来の介護に向けた備えとしてVIO脱毛を検討する方も増えてきているのではないでしょうか。
アンケートでも約17%の方が介護に備えるためにVIO脱毛を始めたと回答しています。
実際に、将来の介護に備えたVIO脱毛として「介護脱毛」という名称も広まりつつあります。
介護脱毛は介護者の負担軽減や自身の衛生管理を目的として行われます。
介護時、デリケートゾーンは暖かいお湯と柔らかいタオルなどで清拭を行いますが、VIO脱毛を受けることで毛量が減り、アンダーヘアに排泄物が絡むのを防ぎ、清拭を容易にしてくれます。
鈴木ハーブ研究所が実施した調査によると、介護職の約25%が将来を見据えてVIO脱毛の検討・実施をしている、という結果が出ており、将来を考えてVIO脱毛をする方も増えてきているようです。
一方で、「介護のために脱毛をする必要はない」との声もありますのでデメリットやリスクなども理解をし、慎重にVIO脱毛を検討するのがよいでしょう。
参考:老人ホームの選び方|介護脱毛とは?老後のアンダーヘアの処理についてメリットデメリットを介護士が解説!
クリニックでは教えてくれない?VIO脱毛のデメリット
ここまでVIO脱毛のメリットについてお伝えしてきました。
メリットをご説明する中で、いくつか注意をしてほしい点についてもお伝えしたように、VIO脱毛にはメリットばかりでなく、デメリットやリスクもあります。
デメリットやリスクを把握せずにVIO脱毛を契約し後悔する、ということが無いよう、この章でご説明するデメリットも検討時の材料にしていただければと思います。
実際に経験者が挙げる主なデメリットには以下の内容がありました。
デメリット | 回答 |
---|---|
痛みが強い | 77人 |
施術中にデリケートゾーンを見られるのが恥ずかしい | 70人 |
中途半端に毛が残った | 36人 |
最初に契約した回数では理想の仕上がりにならなかった | 33人 |
予想よりも費用が高くついた | 21人 |
追加費用がかかった(麻酔代・剃毛代等) | 16人 |
粘膜部分まで照射してもらえなかった | 14人 |
肌トラブルが起きた | 13人 |
硬毛化が起きた | 11人 |
希望していたデザインと違う仕上がりになった | 10人 |
温泉や銭湯に行きづらくなった | 4人 |
特に理解をしておいてほしい内容を、詳しくご説明していきます。
施術の痛みが強い傾向にある
VIO脱毛は他の部位と比べて、痛みを感じやすい傾向があります。
デリケートな部分であることに加えて毛質が太く濃いため、照射時の痛みが比較的強くなりやすいためです。
・想像していたよりも痛みが強く有料の麻酔クリームを使わなくては我慢できなかったことが残念です。(40代 会社員) ・痛みには強い方だと思っていましたが、医療脱毛では強い光線を使うので、かなり痛みを感じました。申し出ると、少し弱めにして対応してくれました。(30代 会社員) ・脱毛時にそれなりの痛みが伴うので、それは覚悟したほうが良いと思った。痛み止めも使えるが、私の病院はオプションだったので、事前に確認した方が良いと思う。(20代専業主婦) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
このように、VIO脱毛で痛みを感じたという声も実際に届いており、クリニックによっては痛みを軽減するために麻酔クリームも用意されています。
ただし、麻酔クリームは有料の場合もありますので、事前に料金の確認もしておく必要があります。
併せて、痛みがあまりに強い時の対処や、施術後に赤みが引かない場合などの処置も一緒に確認をしておくことで安心して施術を受けることができるでしょう。
それでも痛みに不安がある場合には、脱毛機器の種類によっても痛みの強さが異なるため、痛みに配慮された機器を取り扱っているクリニックを探すのも手段です。
痛みを軽減したいと考える方には「蓄熱式脱毛機器」がおすすめです。
蓄熱式脱毛機器は、低出力のレーザーを広範囲にわたって連続的に照射することで、毛包全体をじわじわと加熱し脱毛効果を得る機器です。
この方法は、従来の熱破壊式(ショット式)と比較して痛みが少ないとされています。
痛みの感じ方は肌質や毛質によっても異なり、個人差がありますので、契約前のカウンセリングで自分に適した脱毛方法や機器を相談しましょう。
施術時に恥ずかしさを感じる
同性スタッフに施術をされるとはいえ、VIOの施術には恥ずかしさや抵抗を感じることは少なくないでしょう。
実際にVIO脱毛を経験した方からも同様の声が届いています。
・看護師さんにデリケートゾーンを見られるのはやっぱり恥ずかしく、慣れませんでした。(20代 会社員) ・照射時に使い捨ての透けている薄いショーツを着用するのですが照射の際はそれをズラされたり隈なく照射される為ほぼ着けている意味もなく担当の看護師さんに全て見られてしまうので思ってる以上に恥ずかしく照射前にトイレに行く事を我慢したりしてしまった事です。(30代 パート・アルバイト) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
どうしても恥ずかしいという場合は、事前にスタッフに相談してみるとよいでしょう。
「回数を重ねて慣れた」という意見もありましたが、恥ずかしさを感じることは自然なことですので素直に相談をしましょう。
施術方法の具体的な説明をしてくれたり、局部をタオルで覆って露出を最小限にしたりなどと、より恥ずかしさに配慮してくれる場合があります。
オプション料金が負担になるケースがある
VIO脱毛の料金はクリニックごとに設定をされており、使用する機器やプランなどによっても料金体系が異なります。
当初の契約内容に含まれている料金と、施術時などに追加でオプション料金が発生することがありますので、事前に確認が必要です。
追加で費用が発生した内容についても調査しました。
追加で発生した費用 | 回答 |
---|---|
麻酔代 | 23人 |
剃毛代 | 28人 |
予約変更・キャンセル代 | 20人 |
カウンセリング代 | 21人 |
初診・再診代 | 20人 |
肌トラブル時の診察代 | 20人 |
テスト照射代 | 4人 |
薬処方代 | 12人 |
打ち漏れ時の追加照射代 | 9人 |
麻酔クリームや剃毛などで追加費用がかかるケースが多いようです。
とくにVIOは毛が密集しており、照射時の痛みを感じやすい傾向にあります。

麻酔クリームは有料なのか、無料なのか、基本料金に含まれているのか、想定される総額を事前に必ず確認しておきましょう。
また、初回に契約した回数では満足できず、追加施術を行って総額が膨らむケースもありますので、施術1回あたりの費用なども確認をしておくとよいでしょう。
粘膜部分まで照射してもらえないケースがある
粘膜部分とは、Iラインの内側の以下の部分を指します。
- 小陰唇
- 陰核(クリトリス)
- 陰核包皮
- 尿道口
- 膣口
粘膜部分への対応はクリニックによってさまざまです。
粘膜は外部からの刺激にとても敏感で、やけどのリスクがあるためです。
粘膜部分は非常にデリケートなため、多くのクリニックでは施術範囲から除外されることがあります。
施術が可能な場合でも、毛が生えている範囲に限定されるのが一般的ですが、脱毛完了後に粘膜部分の毛が気になり、自身で抜いて処理をする方もいるようです。
粘膜部分も含めて脱毛を希望する場合には、事前のカウンセリング時に具体的な施術可能範囲について確認しておきましょう。
再び毛が生えてくることがある
医療脱毛の仕組みは医療用レーザーを照射し、毛に吸収されることで熱エネルギーが発生し、毛根がダメージを受けて脱毛効果を発揮します。
この仕組みにより、毛が生える元となる組織が破壊されるため、永久脱毛が期待できます。
しかし、VIO脱毛後に以下の理由から再び毛が生えてくるケースがあります。
- 医療脱毛の施術回数が十分でないから
- 照射のカバー範囲にムラがあったから
- ホルモンバランスが変化したから
- 個人差があるため
VIO脱毛の効果を最大限に発揮するためには「毛周期(もうしゅうき)」に合わせた施術が必要です。
毛周期とは、毛が生え変わるまでの「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルを指します。

レーザー脱毛は「毛の黒い色素(メラニン色素)」に反応して毛根を破壊する仕組みで、毛が毛根とつながっていて、メラニン色素が豊富な状態の成長期を狙って施術します。
逆に、退行期や休止期の毛は、毛が抜けかけていたり毛根がない状態のため、レーザーが反応せず期待した効果が得られない可能性があります。
たとえ、毛周期に合わせて施術の予約が取れても、すべての毛が同じ状態な訳ではないので、すべての毛に効果を与えるには複数回の施術が必要です。
施術回数が少ない場合、脱毛完了後に休止期だった部分からの毛が後から生えてくるかもしれません。
また、女性の場合は生理や妊娠・出産でホルモンバランスが変化します。
ホルモンバランスが変化すると今まで目立たなかった体毛が太くなり、再び毛が生えたように見えるケースもあります。
効果の現れ方に不安がある場合には、クリニックに相談をしましょう。
VIO脱毛の効果には個人差がある
VIO脱毛の効果には個人差があり、同じ施術回数でも結果が異なるケースがあります。
アンケート調査では、47%の方が4~6回で自己処理が楽になったと感じ、31.9%の方が6~8回でハイジニーナ(ツルツル・無毛)になったと回答しています。


初回の契約では「5~7回」で契約した方が37%と最も多く、「自己処理が楽になるタイミング」で見ると「1~6回」が約65%と初回の契約回数でも効果を実感できた方が一定いると判断できます。
しかし、あくまで「自己処理が楽になるタイミング」であり、ハイジニーナのように完全に毛をなくすことを希望する方もいることを考えると、初回の契約回数では不足する可能性があります。
また、経験者からの実際の感想を見ると、パーツによっても効果が変動し、完全に納得する仕上がりにするためには追加で施術を受けた方も少なくないようです。
・全身脱毛+VIOの5回コースで契約したものの、全身脱毛については5回でも自己処理の必要ないレベルになり満足だったが、VIOに関しては5回だとボリュームが減ったり、毛質が細く柔らかくなったとは感じたものの、ツルツルには程遠いと感じた。(30代 専業主婦) ・初回は6回コースを契約し、2カ月に1度のペースで1年間通いました。6回では脱毛が完了せず、追加で通うことになってしまい、出費が痛かったです。(40代 自営業) ・VIOの6回コースで初回契約をしましたが、VIOのムダ毛は特に本数も多いし根がしっかりしているのが多いので、結局6回だけでは全然満足できるツルツル効果に到達できなかった。結局あと5回ほど追加して金額も当初の予想より倍以上かかってしまったことがある。(40代 専業主婦) ・VとIは5回ほどでほぼ0になって満足していたが、Oがなかなかしぶとく初回契約では0にならなかった。追加しました。(20代 会社員) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
脱毛の効果には個人差があり、部位によって毛質や肌質も異なるため、脱毛をする部位の状態と自分が目指す理想の形についてクリニックとしっかり相談することが大切です。
VIO脱毛のクリニック選びで確認したいポイント
アンケートによると、VIO脱毛にかかる総額は最も多い回答で「5~10万円未満」の22%、最高で「40万円以上」と回答する方も14%です。
このようにVIO脱毛は決して安価な美容医療ではありません。
満足のいく結果を得るためには、慎重にクリニックを選びましょう。
クリニックを選ぶ際には、以下のポイントを確認しておくことが重要です。
それぞれ詳細に説明していきます。
医師が常駐しているか
脱毛には医療脱毛と美容脱毛の2種類があります。
医療脱毛は強力な医療用レーザーを使って毛根の「毛母細胞」を破壊します。
皮膚の組織を破壊するため高い脱毛効果を期待できる代わりに、医療脱毛は医療行為に該当するため、医師が在籍の上、診察をできる状況であることが必要です。
また、施術を担当するスタッフも医師または医師の指示を受けた看護師と、資格を有する者であることが定められています。
美容脱毛は医療脱毛と比べて、レーザーの出力が弱く毛母細胞は破壊されません。毛母細胞は毛の発生源であるため、美容脱毛は一時的な除毛と減毛に適しています。
美容脱毛は医師による診察が必要なく、毛の生える周期を遅らせることを目的とした機器が使用されるため、医療脱毛と比べて効果が穏やかな分、費用も医療脱毛より抑えられる可能性もあります。
目的や予算、肌質によっては美容脱毛がマッチする可能性もありますが、そうした点も含めて契約前のカウンセリングで相談をできるクリニックを探せるとよいでしょう。
クリニックによっては医師が在籍していても、常駐はしておらず、なかなかカウンセリングの予約が取れなかったり、予約が取れても真剣に相談を聞いてもらえなかったりと施術以外の部分でも不安が生じてしまう場合があります。
契約前に不安や疑問の解消と、デメリットやリスクまでしっかりと説明をしてくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
男性医師による診察に抵抗がある場合には、事前に女性医師が在籍しているかも確認をしたうえでカウンセリングに行くとよいでしょう。
料金体系は明瞭か
支払い方法や追加料金の有無、契約内容の内訳について明瞭にされているかを必ず確認しましょう。
実際に「予想よりも費用が高くついた」「追加費用がかかった(麻酔代・剃毛代等)」という方も一定いらっしゃいます。
後々のトラブルを防ぐためにも、料金に関する情報は契約前に詳しくチェックしなければなりません。
確認を怠ると、予算や施術回数など、想定していた計画通りにならない可能性があります。
事前に確認すべき項目は以下です。
- 基本施術料金の内訳
- オプション料金の詳細
- キャンセル料の規定
- 追加施術時の費用
- 支払い方法
支払い方法や、一度に契約する施術回数などによっても金額が変更する場合がありますので、大まかな金額だけではなく、施術1回あたりの金額なども比較をして検討しましょう。
また、納得をして契約するために「希望する仕上がりを実現するのに必要な施術回数」「効果が出るまでの期間や持続性」なども金額と併せて確認をするとよいでしょう。
不明な点は必ずその場で質問し、後悔のないようにしましょう。
取り扱っている脱毛機械は何種類あるか
クリニックによっては複数の脱毛機器を保有している場合があります。
複数の脱毛機器があると、個々の肌質や毛質に合わせた施術が可能です。
肌質や毛質的に対応が難しい機器がある場合でも、別の機器では施術ができるケースもあります。
脱毛で使われる主なレーザーは以下の3種類です。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
それぞれの特徴を以下にまとめます。
アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー | |
---|---|---|---|
特徴 | メラニンへの吸収率が高く、効果が出やすい | 比較的痛みが少なく、幅広い肌質に対応 | 肌の奥まで届き、剛毛にも対応 |
痛み | 強め(輪ゴムで弾かれるような痛み) | 中程度(温かみを感じる) | 強い(輪ゴムで強く弾かれるような痛み) |
VIO脱毛の適性 | 太い毛・濃い毛に効果的 | 色素沈着がある肌にも対応しやすい | 濃い毛・色黒肌にもOK |
アレキサンドライトレーザーは黒い色へ強く反応し、太い毛に適しています。
黒い色に反応しやすいので、日焼けしている方や色素沈着のある方は注意が必要です。
ダイオードレーザーは幅広い毛質や肌の色に適しています。3種類のレーザーの中で最も痛みに配慮されています。
ヤグレーザーは深い層まで照射できる特徴があります。
高出力のレーザーが深い層まで届くため、痛みが強いというのがデメリットですが、波長が長くて黒い色に反応しにくく、色素沈着があっても使用可能です。
※参考:Gan, Stephanie D. MD; Graber, Emmy M. MD, Laser Hair Removal: A Review, Dermatologic Surgery 39(6):p 823-838, June 2013.
脱毛機器の照射方法は、大きく分けて以下の2種類です。
- 熱破壊式(HR方式)
- 蓄熱式(SHR方式)
それぞれの特徴を以下にまとめます。
熱破壊式(HR) | 蓄熱式(SHR) | |
---|---|---|
照射の仕組み | 毛根の毛乳頭・毛母細胞を破壊 | バルジ領域(発毛因子)にダメージ |
効果が出るスピード | 早い(5~8回程度で完了) | ゆっくり(8~12回かかる) |
痛みの強さ | 強い(ゴムで弾かれるような痛み) | 弱い(温かみを感じる程度) |
向いている毛質 | 濃くて太い毛(VIOに◎) | 産毛や細い毛にも効果的 |
肌への刺激 | やや強い(赤みが出ることも) | 優しい(敏感肌向け) |
肌色の制限 | 色白~普通肌向け | 色黒肌・色素沈着があってもOK |
熱破壊式は強いレーザーを照射して一度で一気に毛母細胞を破壊する方法です。
痛みを感じても短時間での効果を感じたい方に合う可能性があります。
蓄熱式は弱いレーザーを複数回照射して、毛母細胞を温めて破壊する方法です。
弱いレーザーを使っているので痛みに配慮されています。
熱破壊式と比べて脱毛効果を感じるのは遅いかもしれませんが、産毛の脱毛に適しています。
自身の肌や悩みに合わせて機器を選ぶのがよいでしょう。
具体的には以下のような機器があります。
機器名称 | ジェントルマックスプロプラス | スプレンダーX | ライトシェアデュエット | メディオスターNeXT PRO | ソプラノアイスプラチナム | クリスタルプロ |
---|---|---|---|---|---|---|
レーザーの種類 | ・アレキサンドライトレーザー ・ヤグレーザー | ・アレキサンドライトレーザー ・ヤグレーザー | ダイオードレーザー | ダイオードレーザー | ・アレキサンドライトレーザー ・ダイオードレーザー ・ヤグレーザー | ダイオードレーザー |
照射方法 | 熱破壊式 | 熱破壊式 | 熱破壊式 | ・熱破壊式 ・蓄熱式 | 蓄熱式 | ・熱破壊式・蓄熱式 |
脱毛機器の選択肢が多いと自身の望む施術を受けやすくなります。
自分の肌質や要望に合った危機での施術を受けるためにも、知識や経験の豊富なクリニックを見つけましょう。
VIOで照射可能な範囲はどこまでか
施術可能な範囲は、クリニックによって異なります。
希望する範囲が施術可能かどうかを事前にしっかりと確認しておくことで、仕上がりに対して不満を感じるリスクを軽減できます。
照射可能範囲を確認する際のポイントは、以下のとおりです。
- 粘膜部分への照射の可否
- 希望するデザインに施術可能か
- 施術範囲のイメージ図
- 施術範囲による料金の違い
粘膜部分は非常に敏感であるため、施術の範囲外とするクリニックもあります。
施術が可能な場合でも、毛が生えているエリアに施術を限定されることもあります。
クリニック独自のプランで施術範囲や制限を設けている場合もあるため、施術範囲のイメージ図を見せてもらい、具体的な範囲を確認するのがよいでしょう。
VIO脱毛のメリット・デメリットに関してよくある質問
VIO脱毛に関して、実際に多くの方から寄せられる疑問や不安には以下のようなものが挙げられます。
それぞれの疑問について解説していきます。
VIO脱毛はしない方がいいって本当ですか?
自己処理の負担が軽減されるなどの魅力もあるVIO脱毛ですが、以下のような理由で「VIO脱毛はしない方がいい」と言われることもあります。
- 脱毛したら元に戻すのが難しい場合がある
- 施術に対して恥ずかしさを感じる
- 施術の刺激が強く感じることがある
- 脱毛期間中は見た目が気になる
- 仕上がりに不満が生じるかもしれない
- 肌トラブルが起きる可能性がある
具体的な体験談も届いています。
・VIO脱毛後、温泉など不特定多数の人の前で裸を見せるシーンでは、高齢の方を中心に2度見されることもあり、部屋風呂付きの部屋を取らなければいけなくなった。(30代 専業主婦) ・部分によって少し痛痒い感じがありましたし、何よりも見知らぬ方にデリケートゾーンを見られるということが恥ずかしすぎたのでセルフ脱毛の方が良かったかなと少し後悔しかけたことはあります。(30代 自営業) ・40歳頃に始めたので白髪が少し混じっており、そこは効かなかったのでもう少し若い時から始めればよかったと思った。(40代 自営業) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
デリケートな部分なので、人に見られる機会があった際に恥ずかしさや不安を感じ「VIO脱毛はしない方がよかった」という感想につながるのかもしれません。
一方でメリットを感じた人も多いようです。
・海やプールに行った際にどんな水着でも着られるようになりとても嬉しかった。また、生理の際の蒸れや匂いが気にならなくなり快適になった。(20代 自営業) ・脱毛には時間とお金をかけています。特にVIO脱毛は自分ではわかりにくい箇所なので他人に処理してもらうことで、対処できて助かっています。(30代 会社員) ・私は生理中のムレが楽になり、カンジダ予防のためにもVIO脱毛しましたが、病院にいく回数が減りました。(20代 会社員) ※アンケートの回答については個人の感想であり、効果を保証するものではありません |
期待する仕上がりや、それを実現するのにかかる施術回数や時間も個人によって異なるので、一概にVIO脱毛を「しない方がいい」とも「した方がいい」とも言えませんが、少しでも気になるのであれば、まずカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
メリットだけではなく、デメリットも含めて伝えてくれるようなクリニックで相談をし、慎重に判断していただければと思います。
メンズがVIO脱毛をするメリット・デメリットは何ですか?
VIO脱毛は女性だけが行うものではありません。
ホットペッパービューティーアカデミー|美容センサス2024年上期≪エステサロン【脱毛】編≫によると男性の脱毛サロン利用率は増加傾向にあり、Vライン脱毛は29.3%という結果でした。
こちらは脱毛サロンのデータですが、男性の脱毛も身近なものになってきていることがわかります。
では、一般的に言われている男性のVIO脱毛に対するメリットとデメリットも確認しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・見た目が整う ・自己処理の負担が減る可能性がある ・においや蒸れに配慮できる ・老後での介護の負担が減る場合がある | ・痛みを感じることがある ・施術時に恥ずかしさを感じる ・費用がかかる ・元どおりに毛が生えにくくなる場合がある ・銭湯や温泉で目立つ可能性がある |
主なメリット・デメリットは女性のVIO脱毛とも共通しています。
女性との違いは、男性の場合、毛が濃く太い傾向があるため、女性よりも多くの施術回数が必要になる場合があります。
痛みに対する耐性や効果には個人差があるため、脱毛を検討する際には、自分のニーズや予算を十分に考え、信頼できるクリニックでのカウンセリングを受けることをおすすめします。
VIO脱毛の際にはどんなデザインが可能ですか?
VIO脱毛では、様々なデザインを希望に合わせて選択できます。
クリニックによって対応できるデザインは異なりますが、基本的なものから個性的なものまで幅広い選択肢があります。
よくあるデザインは以下のとおりです。
- ハイジニーナ
- ナチュラル
- トライアングル
- オーバル
- スクエア
- Iライン
- ハート

各デザインの詳細は以下の通りです。
デザインの種類 | 特徴 |
---|---|
ハイジニーナ | すべて脱毛したツルツルの状態 |
ナチュラル | 毛量を全体に減らし自然な逆三角形に毛を残すデザイン |
トライアングル | ナチュラルより小さめの逆三角形 |
オーバル | 主に女性向けの小さな卵型(楕円形)に毛を整えるデザイン |
スクエア | 小さめの四角形に毛を整えるデザイン |
Iライン | 細長い形に毛を残すデザインで、毛を残す脱毛のなかで最も面積が狭い |
Uライン | トライアングルよりも丸みがあるU字型に毛を整えるデザイン |
ハート | 小さなハート型に毛を整えるデザイン |
ただし医療脱毛をしてしまうと、元の状態に戻すことは難しいので、事前に希望するデザインを決め、希望するデザインの施術が可能かも含めてクリニックを選択しましょう。
まとめ
本記事では、実体験をもとにVIO脱毛のメリットとデメリットについて解説をしました。
アンケート回答者のデータを以下にまとめます。


VIO脱毛を受けるメリットには「自己処理が楽になった」「生理中の不快感が軽減された」という回答が多くありました。
一方デメリットとしては、「痛みが強い」「施術中にデリケートゾーンを見られるのが恥ずかしい」などの回答がありました。
ただし、これからの回答はあくまでも一例であり、痛みやVIO脱毛の効果の現れ方には個人差があります。
また、脱毛を開始した年齢によっても効果の現れ方に差があった、という意見もありました。
肌質や毛質、効果の現れ方の希望など、その人の状態やニーズによっても適切な脱毛機器や照射は異なります。
VIO脱毛のメリットを最大限感じるためにも、信頼できるクリニックで、契約前にカウンセリングを受けることをおすすめします。
カウンセリングでは、以下について確認をしておきましょう。
- 施術のリスク
- 効果が出るまでの期間や持続性
- 希望するデザインは施術可能か
- 脱毛完了までにかかる費用の総額
- 肌トラブルが発生した場合の対処法
- オプション料金の有無
クリニックによっては「施術のリスク」や「効果が出るまでの期間や持続性」などデメリットになる可能性のある内容についてはあいまいに回答をし、教えてくれない場合もあります。
ひとつのクリニックに決め切ってしまうのではなく、医師が常駐しているクリニックをいくつかピックアップし、自分に合ったクリニックを選びましょう。